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みずほ銀行、基礎勘定系システムの専用端末に「Trend Micro Safe Lock」を導入

 トレンドマイクロ株式会社は1日、株式会社みずほ銀行、および同行のシステム設計・開発を担当するみずほ情報総研株式会社(みずほ情報総研)が、ロックダウン型ウイルス対策ソフトウェア「Trend Micro Safe Lock」を採用したと発表した。みずほ銀行の全国4カ所の電算センター内にある、基礎勘定系システムの専用端末約170台に対し、セキュリティ対策製品として導入されている。

 みずほ銀行では、預金管理や為替取引などの基幹業務を担う、基礎勘定系システムの専用端末などには、ウイルス対策ソフトを導入してセキュリティを担保していた。しかし、従来利用していた製品は、パターンファイルをベースとしたウイルス対策ソフトウェアだったため、未知の脅威に対する安全性のさらなる向上が求められていた。

 また、パターンファイル更新のたびに実施する事前の動作検証や、クローズドネットワーク環境下におけるパターンファイルの手動配信に、1台あたり約30分を要するなど、多大な作業工数の削減も求められていたとのこと。

 そこで、これらの要求を満たし、かつ同行のセキュリティ対策指針に準拠するセキュリティ対策製品として、Trend Micro Safe Lockを検討した。同製品はロックダウン型のため、あらかじめ許可したアプリケーション以外は、端末内での実行を防止できる。したがって、万一、既知または未知の脅威が侵入してきても、その実行を防げるほか、パターンファイルがなくなることにより、パターンファイル更新に伴う事前の動作検証や、各端末への適用作業が不要になる。

 こうした特長が、安定稼働が重要視され、なおかつ特定用途で利用されている基礎勘定系システムの専用端末に対し、最適なセキュリティソリューションと判断され、導入にいたったという。また採用にあたっては、トレンドマイクロのサポートも高く評価されたとのこと。

石井 一志