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Tシャツのように簡単にサイズを選べる、アシストがAWSを利用したBI基盤サービス

「アシストTシャツモデル for Qlik」を提供開始

 株式会社アシストは、Amazon Web Services(AWS)のクラウド基盤上にBIプラットフォーム「Qlik Sense/QlikView」(以下、Qlik製品)環境を構築し、ネットワーク経由で利用できるようにした「アシストTシャツモデル for Qlik」を、9月1日より提供開始する。

 「アシストTシャツモデル for Qlik」は、Amazon EC2環境を利用し、従量課金でサービスとしてBI基盤を利用できるようにするもの。スペックが異なるS/M/Lの3モデルをラインアップ。Tシャツのサイズを選ぶように、自社のニーズに適したクラウド環境のサイズを選択するだけで、Qlik製品をすぐに利用できる。

 Qlik製品およびQlikインフラ環境の契約、サポートの窓口をアシストが一括して担当するので、ユーザー企業は複数の窓口で契約することなく、Qlik製品の利用を開始可能。ハードウェアを自前で用意したり設計・管理したりする必要もないため、モデルを選択するだけですぐにQlik製品を使い始められるとのこと。

 例えばSサイズでは、EC2インスタンスがWindows r3.xlarge(CPU:4コア、メモリ:30.5GiB)とAmazon EBSが200GB(汎用SSD)、MサイズではWindows r3.2xlarge(CPU:8コア、メモリ:61GiB)と300GB(汎用SSD)、LサイズではWindows r3.4xlarge(CPU:16コア、メモリ:122GiB)と400GB(汎用SSD)となる。

 さらに、必要なタイミングでモデルを変更すれば、柔軟なスケールアップ/スケールアウトが可能なことから、将来を見越したインフラ投資も不要とした。

 価格は、1)インフラ環境構築にかかる料金、2)毎月のサービス利用にかかる料金、3)Qlik製品のライセンスおよびアシストとのプロダクトサポートにかかる料金の主に3つから構成される。

 1)では、初期費用(環境構築費用)が25万円(税別)、モデル変更時の価格が3万円(税別)など。2)では、利用規模に応じたAWS利用料に加え、サポート/保守料が1万8000円(税別、EC2インスタンス数に応じて課金)発生する。

 アシストではこれまで、顧客のクラウド利用を支援するための取り組みを進めており、6月にはAWSパートナー制度における「APNスタンダードコンサルティングパートナー」認定を取得。またQlik製品についても、さまざまなサービスや独自コネクタなどを提供してきた実績を持つ。今回の「アシストTシャツモデル for Qlik」も、これらに続く新しいソリューションとして提供し、Qlik製品ビジネスの付加価値追求と差別化、さらなるビジネスの拡大に向けて取り組む考え。同社は、2016年8月末までに20社の顧客獲得を目指すとしている。

石井 一志