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SASが機械学習アルゴリズム搭載製品を強化、ビジネスユーザーによる予測分析を実行可能に

 SAS Institute Japan株式会社(以下、SAS)は25日、機械学習によるデータ活用ソリューション「SAS Factory Miner」「SAS Contextual Analysis」を発表した。SASの機械学習テクノロジーを搭載しており、高度な分析アルゴリズムの専門知識を持たないビジネスユーザーでも、機械学習による価値を迅速に得られるように支援するという。

 新製品のうちSAS Factory Minerは、機械学習エンジン搭載の予測モデリング自動化ソリューション。グラフィカルなWebインターフェイスにより、統計的あるいは数学的な理論にあまり詳しくないビジネスユーザーでも、セルフサービスで簡単に、精度の高い予測モデルを自動作成できるとのこと。また、数百数千におよぶセグメントごとの最適な予測モデルを、わずか数クリックで一度に作成できる機能も備えている。

 SASによれば、この製品を活用することで、予測モデリング自動化の恩恵を受けながら、企業それぞれの課題に合わせた最適なチューニングを行えるとのことだ。

 一方のSAS Contextual Analysisは、機械学習とルールベースの両方法論を融合した、ハイブリッドアプローチを実現するテキスト分析ソリューション。タクソノミー(分類法)の作成など、時間と工数のかかる手作業や、そのための分析対象コンテンツに関する事前の予備知識などを必要とせず、膨大なテキストデータからパターンやトレンド、分類のためのルールや文書に含まれる話題を、機械学習テクノロジーによって自動的に抽出できる。また、Webインターフェイスで業務ナレッジを適切に反映させることにより、テキストデータから自動的かつ高速に、正確な洞察を得られるとした。

石井 一志