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キャッシュゲートウェイを採用したクラウド型ファイルサーバーサービス「FOBAS CFSA」

 FOBASコンサルティング株式会社(FOBAS)は25日、クラウド型ファイルサーバーサービス「FOBAS CFSA(Cloud FileServer Appliance)」を販売開始すると発表した。

 FOBAS CFSAは、クラウド型のファイルサーバーサービス。ユーザー企業のネットワークに専用キャッシュゲートウェイを設置することで、従来のクラウド型ファイルサーバーで問題だったWAN回線の影響を極小化し、快適な利用性能と、顧客拠点のActive Directory(AD)とのスムーズな認証連携を可能にするという。

 キャッシュゲートウェイのハードウェアには大容量のSSDを搭載しており、マルチユーザー利用時で高いパフォーマンスを提供可能。ネットワーク通信の暗号化もキャッシュゲートウェイが行うため、利用するクライアントにVPNソフトウェアなどを導入する必要はなく、従来のNASと同様にWindows ExplorerやMac Finderから直接利用できる。

 また、クラウド型ファイルサーバーの特長である「必要な機能がすぐに使える」点はそのままのため、ファイルサーバーに求められる要件を満たしながら、構築におけるリードタイムを短縮し、SIコストとリスクを低減するとのこと。DRオプションを除くオプション機能についても、コントロールパネルから有効にすることで即日利用可能になる。

 さらに、同一キャッシュゲートウェイでの容量追加は、サブスクリプションの契約変更で即日反映。キャッシュゲートウェイの容量上限を超える場合はゲートウェイのアップグレードが必要になるものの、格納されたデータの移行作業は必要ないとした。

 小規模モデルでは約100ユーザー/4TBまで、中規模モデルでは約1000ユーザー/10TBまで利用できる。料金(以下、すべて税別)は初期費用(ハードウェア費用)と月額費用(データ課金)から構成され、小規模モデルの場合、初期費用が19万8000円、月額費用が1万5000円/TB。中規模モデルでは、初期費用が150万円、月額費用が1万5000円/TB。

 オプションは、AD連携が月額2万円、アクセスログが月額1万円、アンチウイルスが月額5000円、WebDAVアクセスが月額5000円など。

 なお、データを保存するクラウド環境については、主要クラウド事業者の国内データセンターを複数分散利用できるとしている。

石井 一志