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ISID、東南アジアのマーケティングに特化したデータサイエンス専門組織を設立

 株式会社電通国際情報サービス(以下、ISID)は24日、子会社であるシンガポールISI-Dentsu South East Asia Pte. Ltd.(以下、ISIDシンガポール)が、東南アジア諸国のマーケティングに特化したデータサイエンス専門組織「データインテリジェンスセンター」を開設したと発表した。

 このセンターでは、シンガポール、タイ、インドネシアに専任メンバーを配置し、ISIDグループ拠点と連携して、グローバルなデジタルマーケティングサービスを提供するという。具体的には、東南アジアおよび周辺国と地域において、Webサイトやソーシャルメディアの膨大なデータをもとに、機械学習や人工知能などのテクノロジーを駆使したデータ解析を、各国の市場環境を熟知した専門家が行うとのこと。また、その結果を販売促進、製品開発、リスクマネジメントなどに利活用するためのコンサルティングサービスも提供する。

 同センターのメンバーは、各国の教育機関でデータサイエンスやマーケティング分野の修士・博士号を取得し、政府系IT企業等での豊富な経験を持つデータサイエンティストを中心に構成される。なおISIDによれば、センター設置に先駆け、東南アジア諸国に特化したVOC(Voice Of Customer:顧客の声)マーケティング基盤構築を日系企業向けに手掛けており、高い評価を得ているとのこと。

 また、各国の教育・研究機関とも連携し、現地の学生がデジタルマーケティング領域の方法論や分析手法をビジネスの場で実践できるプログラムを提供するなど、東南アジアにおけるデータサイエンス分野の人材育成にも取り組む考え。今後は、企業がクラウド上でVOCマーケティングを短期間で簡易的にスタートできるサービスなども提供を予定している。