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ネットワールド、ShareFileとXenMobileでセキュアなモバイル情報共有基盤を構築

 株式会社ネットワールドは21日、モバイル情報共有基盤を構築し、本格稼働開始したと発表した。これにより、技術情報やプレゼンテーション資料などの大容量業務データを、社内外でセキュアに共有できるようになったという。

 新システムは、2014年に構築した「Citrix XenMobile」によるモバイルアクセス環境に、企業向けデータ同期・共有ソリューション「Citrix ShareFile」を追加したもの。以前から一部ユーザーを対象にShareFileの試験導入を行ってきたが、利便性の高さを実感していたことから、今回全社展開することになった。

 アカウント管理やアクセス制御などの管理作業は、クラウド上で提供されるUI「コントロールプレーン」で実施しているが、データ自体には、自社ポリシーにより、クラウド上で運用できないものが含まれることから、データを保存するストレージとしては、自社内の「NetApp FAS2240A」を利用している。

 このストレージは、NetAppの最新ストレージOS「clustered Data ONTAP 8.3」を採用しており、ShareFileとの連携用プラグイン「NetApp Recovery Manager for Citrix ShareFile(NRM-CS)」を利用することで、ShareFile内のオブジェクトデータをユーザーファイル形式に簡単に変換できるため、通常のファイルサーバーと同様の操作性で、目的のファイルの確認やリストア作業などが行えるとのこと。またファイル操作はiOS版の専用アプリでも手軽に行えるため、外出時に顧客から資料を要求された時なども、その場ですぐに対応できる点がメリットとした。

 さらに今回は、clustered Data ONTAP 8.3の新機能である「Advanced Disk Partitioning(ADP)」を利用し、ディスク内部を論理的に分割してOS領域を最小限に抑えたことで、従来と比較して、性能・容量効率ともに1.5倍の改善を実現している。

 なおネットワールドでは、今回のシステム構築・運用から得られた経験と実績を、顧客向けのソリューション提供にも生かしていく考えだ。

石井 一志