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ICT教育支援ツール「サイバー先生」、動画やOffice文書をそのまま教材として利用できる機能を追加

 NTTアイティ株式会社は、ICT授業支援ツールの新版「サイバー先生 Ver4.0」を8月11日から販売する。

 サイバー先生は、教師用のPCに表示された教材コンテンツやデータを、簡単な操作で児童・生徒用のタブレットに一斉表示できる教育支援ツール。対応OS・機器は、教師用PCがWindows 8.1/7、OS X 10.7~、児童・生徒用タブレットがAndroid 4.1以上、iPad(第3世代以降、iOS 6.1~)、Windows 8.1/7。

 新版では、タブレットの内蔵カメラなどで撮影した動画(H.264)を授業で使うことが可能になった。撮影した動画を教師のPCからすべてのタブレットに配信することや、動画に手描きでコメントなどを描き加えて配信することもできる。これにより、児童・生徒の興味を引き付け、理解度を深めるのに役に立つとしている。

 Office文書など、既存のドキュメントファイルをそのまま配信できる機能も追加。既存のファイルをそのまま教材として使えるため、授業用に新たに教材を用意する必要がなくなる。ファイルをすべてタブレットに送ることができるため、教師が作成したテンプレートをもとに、児童・生徒がドキュメントを完成させるといった使い方もできる。機能は、児童・生徒用のタブレットがWindows OSでOfficeがインストールされている場合に利用が可能。

 このほか、ドキュメント作成や演習課題などが授業時間内に完成しなかった場合、未完成の成果物を、授業終了時に先生が一括して回収し、次の授業でその状態のまま一括して再配布する機能を追加。クラス替えなどによる年度更新の負担軽減のための機能としては、各クラスの児童・生徒と個々のタブレットを紐付けした情報(クラス情報)を一元管理し、複数の先生用PCに配布する機能を追加した。

 価格はオープンで、年間保守サポートはライセンス数に応じた契約。NTTアイティでは、年間5000端末ライセンスの販売を目指す。

三柳 英樹