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富士通SSL、ハイブリッド環境を統合管理できる、SaaS型IT運用基盤サービス「Vistara」

 株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)は10日、SaaS型IT運用基盤サービス「Vistara(ヴィスタラ)」を同日より提供すると発表した。初期投資を抑えつつ、オンプレミスとクラウド両方に設置したサーバーやネットワーク機器に関して、統合的なセキュリティ運用が可能になるという。参考価格は、月額8万4000円(税別)から。

 「Vistara」は、サーバーやネットワーク機器に対する操作証跡の取得をはじめ、一時的に利用可能なユーザーアカウントの発行やアクセス制御など、特権ユーザーによる操作を効果的かつ効率的に管理できるサービス。オンプレミスに加えて、プライベート/パブリッククラウド環境にも対応しているので、環境の違いに左右されることなく、すべての対象機器を画面から一括管理できる。また月額課金形式でサービスを提供するため、少数のサーバーを対象としたスモールスタートが可能で、初期投資を抑えられるとした。

 管理にあたっては、対象機器に対して「誰が」「いつ」「何に」「何をした」という操作履歴を動画とテキストですべて記録し、作業内容をすべて追跡できるようにした。また記録した動画は、動きのない部分のスキップや高速再生が可能なため、監査時間の短縮にも対応する。

 さらに、特定の機器に対し、指定した時間帯のみアクセス可能な一時利用ユーザーアカウントを、申請・承認のワークフローによって発行でき、より厳密な統制が可能。WindowsやLinuxをはじめとする各サーバーの構成情報取得など、対象機器の資産管理機能も搭載する。なお、取得した構成情報をもとに全サーバーのパッチ適用状況を把握し、自動または承認形式でパッチを一括適用することも可能だ。

 なお今後は、申請・承認ワークフローなどシステム運用に関するオペレーション管理の支援機能や、英語によるグローバルサポートの提供も計画しているとのこと。

石井 一志