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エンバカデロ、ビーコン活用の開発者向けソリューション「BeaconFence」

 エンバカデロ・テクノロジーズは3日、ビーコンを使用した位置検出機能をアプリケーションで利用可能にする開発者向けソフトウェアソリューション「BeaconFence(ビーコンフェンス)」を発表した。

 BeaconFenceは、エンバカデロのマルチデバイス対応開発環境「RAD Studio XE8」で利用できるソリューション。iOS、Android、Windows、OS Xアプリケーションに、位置情報を検出し、応答する機能を追加可能にするコンポーネントやツールによって構成される。

 BeaconFenceでは、業界標準のiBeaconsやAltBeaconsを特定のエリアに複数個配置することで、GPSを使用することのできない屋内でも、物理的な位置を把握できるようにする。専用のビジュアルツール「Beacon Fencing Map Editor」を用いることで、マップ上にビーコンの位置やゾーンを定義し、ユーザーやデバイスが特定のゾーンへ入出したことを検知、応答させることが可能。工場、オフィス、ショッピングモールなどで、複数階に対してそれぞれ異なるマップを作成し、ビーコンの配置やゾーンを定義することもできる。

 エンバカデロでは、これまで多くの開発工数とメンテナンスの手間を要してきた、多数のビーコンを利用した位置検出とその応答アプリケーションの構築が、BeaconFenceの利用により簡単になり、小売、医療、娯楽、製造、交通、流通などの幅広い分野での応用が可能になるとしている。

 BeaconFenceの利用にあたっては、使用するビーコンの数、使用するエリアの広さによって、無償利用を含む複数のライセンスオプションが用意される。今後はRAD Studionのほか、Visual StudioやXcode、Java、XamarinでもBeaconFenceを利用できるようにする予定。

三柳 英樹