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小規模コールセンターに特化し、各種機能一式を柔軟に利用できる「ホワイトクラウド コンタクトセンター」

 ソフトバンク株式会社は、クラウド型コンタクトセンターサービス「ホワイトクラウド コンタクトセンター」を30日より提供開始すると発表した。特に、社内ヘルプデスクなど10~50席程度の小規模コールセンターの運営や、電話での取り次ぎ業務が多い企業内部門での利用に適しているという。

 「ホワイトクラウド コンタクトセンター」は、コンタクトセンターに必要なシステムや機能を、電話回線も含めてワンパッケージで提供するサービス。ソフトバンクの情報システム部門がオープンソースを活用して独自に開発・改良し、実際に自社のコンタクトセンターで使用しているソリューションをベースに、クラウド型サービスとして機能最適化・ダウンサイジングしたという。

 具体的には、ACD(自動着信呼分配装置)やPBX(通話制御機能)、通話録音などの機能一式を、必要な時期、必要な分だけ利用できるので、システム構築の初期コストを抑え、ビジネスの変化に対応できる柔軟なコールセンター構築をサポートする。

 また、IVR(自動音声応答)や通話録音、ルーティングなどの基本機能やレポート機能を備えるだけでなく、初期設定・変更・回線の増減などの各種設定は、専用の管理ポータルで簡単に管理・編集できるため、コンタクトセンターの導入・運用経験がない部門でも安心して利用できるとした。

 さらに、固定電話網と閉域網を組み合わせたシステム環境で提供することで、IP電話に比べて高い音声品質を実現するほか、セキュリティレベルも向上するとのこと。加えて、各種CRMサービスと連携することにより、着信した電話番号からCRMサービスの情報検索・表示ができるので、よりスムーズな顧客対応を可能にするとしている。

 価格は、初期費用が3万円(税別)、月額費用が1万円/回線。最低契約回線数は10回線(チャンネル)からで、契約回線数の増減変更は1カ月単位で可能。別途、ユーザー企業の利用拠点とサービス設備間を接続する、閉域網サービスの契約が必要になる。

石井 一志