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IIJ、人工知能技術を活用したセキュリティソリューション開発に向けた実証実験を実施

 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は13日、人工知能(AI)技術を活用したセキュリティソリューションの開発に向け、実証実験に着手したと発表した。同社のネットワークにAI技術を導入し、サイバー攻撃の自動解析、判断、学習などを行い、有用性の検証を8月より開始する。

 IIJでは、複雑かつ巧妙化するセキュリティ脅威に対して、AI技術を活用し、人手を介さずに24時間365日リアルタイムで大量の通信トラフィックの監視、異常検知を行うことで、新たな脅威の予測と迅速な対策が可能になるという考えに基づき、実証実験を開始する。

 実証実験では、AI技術と高性能コンピューターを用いた検証システムを構築。大量のトラフィックの監視や異常検知が行えることを確認した上で、今年度秋を目途に、セキュリティ脅威の予兆検知などの実用化に向けた技術検証を進め、来年度の商用化を目指す。

 IIJでは、AI技術の活用は、機器オペレーションの自動化や障害発生時の状況分析に基づく自動切替など、従来人手を介して行っていた対応を、迅速かつ正確に自動で実施できる可能性を有していると説明。セキュリティソリューションのみならず、ビックデータの解析など、さまざまな分野へのAI技術の応用を模索していくとしている。

三柳 英樹