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データサイエンティストの生産性を高める機能を搭載した「IBM BigInsights for Apache Hadoop V4.1」

 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は8日、Apache Hadoopをベースにした分析プラットフォーム「IBM BigInsights for Apache Hadoop」において、エンタープライズ領域において、Apache HadoopとApache Sparkを容易に利用できるようにした新版「同 V4.1」を提供すると発表した。データサイエンティストのような専門家が、使い慣れたツールでHadoopデータを活用できる機能を強化したという。参考価格は、21万6200円(税別)から。

 BigInsights for Apache Hadoopは、コスト効率の高い方法でビッグデータの保存、管理、分析を行えるソフトウェア。データサイエンティストやデータベース技術者が、SQLの高度な専門知識を生かしながらHadoopデータの分析を可能にする「Big SQL」、一般的な表計算ソフトウェアの感覚でMapReduce処理を実装できる「BigSheets」、文章データの構造を分析する「テキスト分析」といった機能を提供している。

 今回の新版では、従来の機能に加え、Hadoop環境でオープンソースの統計解析用言語Rを実行する「Big R」機能を提供するほか、Big R上での機械学習機能を提供するなど、データサイエンティストの業務において、生産性向上を支援する機能を強化した。

 なおBigInsights for Apache Hadoopは、ユーザーの用途に応じて数種類のラインアップを用意しており、そのうちの「Quick Start Edition」では、BigInsights for Apache Hadoopの一部機能を無償で利用できる。

石井 一志