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SPARCアーキテクチャのSolarisをクラウド環境へ、マイグレーションサービスを提供

 国際産業技術株式会社とジャストプレイヤー株式会社は1日、Solaris SPARCサーバー分野で業務提携すると発表した。両社では、SPARCアーキテクチャのSolarisを、そのままIaaS型仮想プライベートクラウドへ移行できる「Solaris SPARCクラウド・マイグレーションサービス」の販売を開始する。

 Solaris SPARCクラウド・マイグレーションサービスは、Sun Fireなどの物理サーバーで構築された、Solarisで稼働しているシステムを、最新のSPARCプロセッサを採用したIaaS型仮想プライベートクラウドへ移行するサービス。Solaris 8/9で動作しているシステムでも、Solaris Legacy Container機能を利用して最新Solarisへ移行し、ほぼそのままクラウドで稼働させることができるという。

 また、物理サーバー機を必要とするシステムも、同スペックの物理サーバーで収容でき、クラウド上のシステムとも連結を行えるので、状況に応じた柔軟な構成に対応可能。Solaris 7以前の、クラウドへ収容できないサーバーについても、これによってシステムの継続利用を実現するとしている。

 さらに、アクセスの増加などにより、CPUやメモリの消費量が増加してレスポンスが低下した場合でも、サービスプランを変更するだけで、割当リソースのスケールアップを行える点も特徴。Oracle VM Server for SPARCの仮想化技術により、収容中の物理サーバーに故障が発生しても、別の物理サーバーへ稼働したまま移設可能。ディスクに書き込まれたデータが失われることもないとした。

 価格例は、CPU1コア、メモリ4GB、100GB HDDの場合で月額15万円(税別)から。別途、初期費用も必要になる。

石井 一志