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SCSK、米Panzuraのクラウドストレージゲートウェイを提供開始

 SCSK株式会社は1日、米Panzuraと販売代理店契約を締結し、同社のグローバルファイルシステムの取り扱いおよびサービスの提供を開始した。

 Panzuraは、Amazon S3やMicrosoft Azureストレージなどのクラウドストレージを、企業のファイルサーバとして利用するためのゲートウェイ製品。Panzuraを企業サイトに設置し、インターネット/WAN経由でクラウドストレージに接続すると、Panzuraはファイルサーバー(CIFS/NFS)として動作し、データはすべてクラウドストレージに保存される。

Panzura基本構成イメージ

 Panzuraがファイルサーバーとして動作するため、クライントからの使い勝手は従来のファイルサーバーと変わらない。また、Panzuraはローカルキャッシュと重複排除機能を備え、クラウドストレージとの通信量を減らすことで、オンプレミスのファイルサーバーに劣らない性能を発揮できる。

 Panzuraのグローバルファイルシステムは、国内・海外の複数拠点にPanzuraを導入し、クラウドストレージに接続することで、すべての地点から同じファイルシステムにCIFS/NFSによるアクセスが可能となる。Panzuraを導入することで、グローバル企業の世界中に分散するファイルサーバーを統合し、拠点間での安全かつ快適なファイル共有を実現できる。

 SCSKでは、Panzuraとクラウドストレージの組み合わせによる提供に加え、クラウドファイルサーバーの運用に必要となる監視やバックアップ、ログ収集、運用・保守といった各種サービスを準備。フルマネージド型のファイルサーバーサービスとして提供することて、今後3年間で10億円の売上を目指す。

三柳 英樹