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内線通話や電子透かし挿入に対応したスマートデバイス仮想化基盤「Remotium」新版、日立Solが販売

 株式会社日立ソリューションズ(日立Sol)は、米Remotiumのスマートデバイス仮想化基盤「Remotium(リモーティアム)」の新版「同 Ver2.1」を、7月21日から提供開始すると発表した。

 「Remotium」は、端末に情報を一切残さないことで情報漏えいリスクを軽減する、スマートデバイス仮想化基盤。今回の新版では、実装されている内線電話アプリがスピーカーやマイクを新たにサポートしたことにより、ユーザー同士の内線通話が可能になった。個人所有のスマートデバイスが業務用の内線電話として利用できるため、業務効率の向上と、通話コストの削減が期待できるという。VoIPアプリを利用することで、外線発信にも対応する。

 また「Remotium」上で動作しているアプリケーション画面において、ユーザー名や会社名、時刻などの“透かし”を強制的に挿入可能になった。顧客情報が書かれたメールや添付ファイル、設計技術情報など、外部に漏えいしたくない業務情報が表示されている画面上に“透かし”を強制的に挿入。これにより、画面スクリーンショットや写真撮影による、不正な業務情報の持ち出しに対して、ユーザーの心理的な抵抗を作り、情報漏えいの抑止を図るとのこと。

 さらに今回、新たな価格体系を導入し、より安価に利用できるようにした。価格は50ユーザーで年間96万円(税別)から。「Remotium」サーバーを稼働させるハードウェア、構築費は別途見積もりとなる。

石井 一志