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SCSKのERPパッケージ「ProActive E」が機能強化

シェアードサービスによる、企業グループ全体での業務最適化を支援

 SCSK株式会社は、自社のERPパッケージ「ProActive E」において、会計、販売・購買在庫管理、人事・給与の各システムを機能強化した新版を6月30日より提供開始すると発表した。SCSKでは、販売開始から1年間で300社への提供を目指す。

 ProActive Eは、会計から貿易管理を含む販売・購買在庫管理、資産管理、人事・給与・人材マネジメントなど、全16の業務システムで構成されているERPパッケージ。マイナンバー制度など、制度変更への対応だけでなく、業務効率を改善し、本来注力すべき業務にリソースを集中することで企業力向上を実現するシステムを目指しているという。

 今回の新版では、シェアードサービスによる企業グループ全体での業務効率の最適化を支援する、グループ会社間の立て替え請求、仕訳伝票連携といった機能を追加した。グループ会社間の立て替え請求や振替伝票登録時に、対象会社への伝票を自動起票し、グループ会社間の伝票データの不整合を防止する。

 また、確定拠出型の企業年金を採用している企業で必要となる、月次拠出金計算および拠出金額の届け出や、確定給付型年金(会社掛金分)の企業年金基金への届け出に対応した。加えて、確定給付型の一時金払いに関する銀行振り込み(ファームバンク)データの作成機能も提供する。

 さらに、これまで対応してきた手形管理システムでの電子記録債権による回収業務だけでなく、新たに支払い業務に対応し、発生から支払い決済までの管理を実現した。また、でんさいネットの利用拡大が見込まれるため、「でんさいネット標準フォーマット」によるデータ連携機能を実装しているとのこと。

 このほか、利用企業が独自に帳票レイアウトを作成可能な「自由レポート作成機能」を搭載。帳票の追加開発を行わず、新規に帳票を作成できるので、利便性が向上するとしている。

石井 一志