ニュース

三重電子計算センターとミエデンシステムソリューション、三重県下最大級のデータセンターを開設

 株式会社三重電子計算センターと株式会社ミエデンシステムソリューションは22日、三重県下最大級のデータセンターを竣工し、7月からサービス提供を開始すると発表した。

 2社では、ハウジング・ホスティング事業およびアウトソーシング事業を、2005年12月開設の「三重第1データセンター」で提供してきたが、近年のクラウドサービスのニーズ増加を受け、同センター敷地内に最新設備を備えた県下最大級の「三重第2データセンター」を開設した。

 同センターは、名古屋市中心部から電車で約60分のアクセス環境にあり、地上3階建て、のべ床面積約2500平方メートル、ラック総数200ラックが設置可能。最新の免震構造を採用し、海抜30m超、海岸線より5km以上の内陸に位置しており、津波高15~20mにも耐えることができる。異なる変電所からの2系統受電(本線予備電源線方式)や、無停電電源装置(N+1構成)にも対応。72時間連続稼働が可能な自家発電装置も装備し、安定した電力を供給する。

 サーバー室内における空調・冷却機能の効率化として「ホットアイルキャッピング」を採用することで、エネルギー効率指標(PUE)は1.37を実現。セキュリティレベルも増強し、従来の24時間365日の有人監視に加え、セキュリティゲートおよび金属探知ゲートを採用。不正侵入の防止、不正機器の持込み防止を行う。

 また、全国各地のデータセンター事業者と相互協業の考えに基づき、データセンター事業連携の体制を構築。全国のFCA(富士通系情報処理サービス業グループ)会員企業との災害協定により、災害発生の際には全国の各企業がデータセンターサービスの継続や、迅速で円滑な早期復旧を目的に、物資(燃料・飲食物・防災備品など)や技術者支援などの応援・協力を実施する。

 ミエデンシステムソリューションは2014年9月に発足した「全国データセンタービジネス協議会」に加盟しており、「拠点BCPサービス」「相互バックアップサービス」「広域クラウド共通サービス」など、全国各地のデータセンターによる連携サービスや全国規模のサービス展開を目指し活動している。

三柳 英樹