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EMC、Data Domainアプライアンスのハイエンド機種などデータ保護製品を拡充

 EMCジャパン株式会社は18日、重複排除機能を備えたバックアップアプライアンス「EMC Data Domain DD9500」「同 DD2200」をはじめとする、新たなデータ保護製品群を提供開始すると発表した。

 新製品のうちData Domain DD9500は、最大58.7TB/時(DD Boost利用時)のパフォーマンスを提供する、ハイエンドのバックアップ/アーカイブアプライアンス。競合製品と比べて1.5倍の性能を持ち、厳しいデータ保護要件も確実にサポートするという。価格は個別見積もり。

EMC Data Domain DD9500

 一方のData Domain DD2200は小規模オフィス向けで、2Uサイズながら最大4TBの実効容量を保護可能。最大4.7TB/時(DD Boost利用時)のバックアップに対応するほか、データ整合性の保護をハイエンド製品と同じレベルで実現する点も特徴とのこと。価格は、4TBモデルで112万5000円(税別)から。

 また、プライマリストレージから「Data Domain」への直接バックアップを可能にする「EMC ProtectPoint」も提供する。従来必要だったバックアップインフラが不要になるため、コスト削減を実現するという。パフォーマンスも従来比20倍と高速で、Oracle、SAP、IBM DB2と統合されている。また、アプリケーションオーナーによるバックアップ/リストアのコントロールを可能にしている。価格は個別見積もり。

 このほか、「EMC Data Protection Suite」の新版も提供される。柔軟なライセンスモデルを採用し、多様なデータ保護要件に合わせた最適な組み合わせで個々の製品を利用できる点が特徴。ユーザーの既存のEMCデータ保護ソリューションとクラウド環境をシームレスに統合する「CloudBoost」、オープンソースのElasticSearchテクノロジーを活用して、企業規模のバックアップを「EMC Avamar」と「EMC NetWorker」の両方から検索できるようにする「Data Protection Search」、サポートアプリケーションが拡充された「Data Protection Advisor 6.2 SP1」などを利用できる。価格は個別見積もり。

石井 一志