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不動産契約時の重要事項説明を「非対面化」、HOME'Sが対応開始

コミュニケーションツール「HOME'S LIVE」今夏提供へ

 株式会社ネクストは、不動産の「ITを活用した重要事項説明に係る社会実験」に向けて、Webコミュニケーションシステム「HOME'S LIVE」を今夏より提供する。株式会社ブイキューブとの協力で実現。社会実験開始と合わせて、HOME'S加盟店に提供する予定という。

 国土交通省(以下、国交省)では現在、これまで原則「対面」とされてきた不動産契約時に必要な重要事項説明をオンラインでも可能にするための検討を進めており、今後2年間にわたって社会実験を行うことが決定されている(参考資料:国交省)。

 そこでHOME'Sでは、不動産会社のオンラインによる重要事項説明の導入をサポートすべく、Webコミュニケーションシステム「HOME'S LIVE」の提供を決めた。同システムは、ブイキューブのWeb会議サービスをカスタマイズして実現する。

 社会実験の対象は、賃貸取引および法人間取引とされ、このうち賃貸取引では、若年層の割合が多いと想定し、PCだけでなくスマートフォンやタブレットにも対応する。HOME'S LIVEでは、専用アプリをダウンロードすれば特別な設定をしなくても、これら端末で利用できるようになる。

 また、社会実験では重要事項説明時の録画が必須条件とされる。同システムでは2名以上がログインすると自動で録画がスタートする仕組みとし、記録映像は最大2年間保存することが可能。記録漏れや保存性に心配がないほか、パスワードも設定できるため、セキュリティも担保できるという。

 重要事項説明に関する資料は、契約者の画面上に表示。口頭だけの説明だけでなく、いま説明している箇所を表示しながら進めることで契約者の理解度が向上し、双方の安心につながるという。複数で重要事項説明を聞きたい場合には、それぞれが専用サイトまたは専用アプリからログインすることで対応可能。

 説明実施時間をあらかじめ設定しておけば、その時間に近づいたときに不動産会社と契約者双方にメールでお知らせするリマインド機能も備える。

 ネクストは、社会実験開始に向けた不動産会社向けセミナーを6月中に大阪・東京にて開催する予定。

川島 弘之