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大塚商会、クラウドを活用し災害時の緊急稼働を支援するDRサービス

 株式会社大塚商会は1日、中堅・中小企業の事業継続計画(BCP)や災害対策(DR)を支援する「たよれーるAzureサイトリカバリーサービス」を、同日より提供開始すると発表した。

 「たよれーるAzureサイトリカバリーサービス」は、Microsoft Azureのクラウド環境に企業の仮想マシンを複製することで、有事の際にも業務を継続できるように支援するサービス。仮想マシンの複製(レプリケーション)、有事の際の切り替え(フェールオーバー)、復旧後の切り戻し(フェールバック)を大塚商会が代行することで、中堅・中小企業でも、ITシステムの災害対策を行いやすくしている。

 具体的には、まず、企業が所有する仮想サーバーをMicrosoft Azure上に複製し、その複製状況を監視するサービス(レプリケーションサービス)を提供する。また、災害などの影響により、企業のシステム環境に障害が発生した場合、Microsoft Azure上にレプリケーションされた仮想サーバーを起動し、接続を切り替えて利用できるようにする(フェイルオーバーサービス)。切り替え後の利用可能期間は1カ月間。

 さらに、切り替えを行いMicrosoft Azure上で仮想マシンが動作している間に、社内環境が再構築された場合、Microsoft Azure上で起動している仮想マシンを、再構築された環境で企業が所有・運用している情報システムやサーバー(オンプレミス)に、切り戻しを行い、Microsoft Azureを複製先に戻す(フェールバックサービス)。

 クラウドへの仮想マシンの複製は、設定により30秒、5分、15分単位で行え、複製が確実に実行されているかを大塚商会の監視センターで監視する仕組みも提供。Microsoft Azure環境へのフェイルオーバーは、企業から大塚商会のコールセンターへの連絡によって行うため、ビジネスを止めることなく事業の継続が可能になるとのこと。

 価格は、月額1万4900円(税別)からで、別途初期費用15万円(税別)が必要になる。大塚商会では、初年度200社への提供を見込む。

石井 一志