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ドローンの業務利用、日立Solは原料ヤードの在庫管理を提案

 株式会社日立ソリューションズ(以下、日立Sol)は、3Dデータから原料の山ごとの体積量を算出する「原料ヤード在庫量計測・管理システム」を6月1日から提供する。鉱物などの原料在庫管理者はドローンを使って、危険な作業現場に立ち入ることなく、在庫量を管理できる。価格は個別見積もり。

 鉱物を貯蔵する施設においては、山積みで保管されている鉱物などの在庫量を把握するため、広域な範囲を手作業によって計測しており、多大な作業負荷がかかっているという。そこで同社は、ドローンを活用し、原料ヤードの効率的な計測と在庫量の安全・適正な管理を支援する「原料ヤード在庫量計測・管理システム」を提供する。

 作業者はまず、現場でドローンを操作して対象となる原料の山を撮影し、事務所にて、撮影した航空写真からオルソモザイク(画像のゆがみを補正し、複数の画像を接合することで的確な位置・面積・距離を表した画像)や標高データを作成。同システムでは、これら3Dデータから原料の山ごとに体積量を算出し、さらに鉱物の銘柄をシステム上に登録することで、各銘柄の係数を反映した在庫量を算出する。

画面イメージ

 手作業に比べて作業者ごとにムラのない計測が可能になるのが特長。また、鉱物の銘柄別に時系列での在庫量推移を管理できるほか、山の形状についてもオルソモザイクで記録できる。このように見える化した情報を、在庫量の適正な管理に役立てられるという。

川島 弘之