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沖縄科学技術大学院大学、SAP HANAベースのERPスイートを導入へ

 SAPジャパン株式会社は22日、沖縄科学技術大学院大学(以下、OIST)が、SAPのインメモリ基盤SAP HANAに対応したERPスイート「SAP Business Suite powered by SAP HANA」の導入を決定したと発表した。OISTは今後、SAP HANAを基盤とした財務会計システムと人事システムの構築に取り組むという。

 OISTは、2011年11月に設立された、5年一貫制の博士課程を置く大学院大学である。従来のOISTでは、財務会計システム、人事システムとも、個別最適化した複数のシステムを利用していたが、今後のさらなる成長に向け、学園経営の根幹である財務会計および人事関連業務の改善が必要と判断。そのためのシステムの刷新を決定した。

 更改にあたっては、従来システムでは個々のシステムが独立していたため、データの重複入力が必要で、作業の効率化やデータの一元管理が課題になっていた点を考慮。また、将来的に起こり得る法改正や環境の変化にも迅速に対処でき、使いやすい操作性と機能を備えることなども要件として検討を進めたという。

 その結果、グローバルな高等教育・研究機関での実績と、多言語対応機能を評価し、SAP HANAをベースとしたシステムの構築を決めたとのこと。OISTでは5月より、SAP HANAを基盤とした新システムの構築を開始し、2016年4月の稼働開始を予定している。なお、システムの構築はアビームコンサルティングが担当する。

石井 一志