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米Vormetricがクラウドデータ暗号化ソフトを提供、暗号化ファイルの一元管理が可能

 米Vormetric(ボーメトリック)は12日、クラウド環境にあるデータを暗号化するソフト「Vormetric Cloud Encryption Gateway」を発表した。同社の国内一次販売代理店である株式会社アズムが、同日より販売を開始した。

 「Vormetric Cloud Encryption Gateway」は、Amazon Web Services(AWS)、Boxをはじめとするパブリッククラウドサービスを利用する際、データをクラウドストレージに保存する前に、オンプレミス環境下で暗号化するソフト。同社の管理製品「Vormetric Data Security Manager(DSM)」の1モジュールとして提供される。

 「Vormetric DSM」は、Vormetricが提供しているデータセキュリティプラットフォーム「Vormetric Data Security Platform」の中核モジュールで、物理環境/仮想環境、クラウド環境など、どこに情報が存在しても、すべての暗号化、アクセスポリシーを一元管理可能。今回、「Vormetric Cloud Encryption Gateway」が拡張モジュールとして加わったことで、パブリック/プライベートクラウド、従来型ITインフラなど、情報の保存場所にかかわらず、すべての情報資産を一元管理可能になった。

 なお「Vormetric DSM」では、不正アクセスを探知すると、接続中のクラウドストレージを自動的にスキャンし、セキュリティポリシーに違反して保護されていないファイルを特定した上で、適切な制御を行える。さらに、データへのアクセス、アクセス試行、使用状況を詳細に可視化でき、コンプライアンスとデータ監査の要請に迅速に対応可能な点もメリットとしている。

 「Vormetric DSM」と「Vormetric Cloud Encryption Gateway」は、FIPS(連邦情報処理基準) 140-2 レベル2/レベル3認証を取得したハードウエアアプライアンス、または仮想アプライアンスで提供される。ライセンスは年間サブスクリプション方式で提供され、価格は個別見積もり。参考価格としては、年額1万2300円(税別)からとなる。

石井 一志