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来客の特徴をAIで学習し、最適なオンライン接客を実現する「Smattch」

 AI(人工知能)を活用したマーケティングオートメーションプラットフォームを展開する株式会社ピアラは12日、AIを搭載したオンライン接客システム「Smattch(仮称)」の提供を開始した。

 近年のEC領域では、認知~購入に至るまでのCPA(顧客獲得単価)が高騰。その上、多額の費用を掛けて獲得したユーザーがリピーターになることなく、離脱してしまっている傾向にあるという。ピアラは繰り返し商品を購入してもらうための「One to Oneの接客」がオンライン上で重要になりつつあると認識。そのための手段がないことに注目し、Smattchの提供に至ったと説明する。

 Smattchは、タグをWebサイトに埋め込むだけで、顧客のオンライン上の行動から離脱ポイントなどの“水漏れポイント”を見える化し、顧客ごとに最適化したナビゲーションを表示することで、One to Oneの接客を可能にする。5分で導入できる手軽さが特徴。

 また、SmattchにはAIが搭載されており、データが貯まるとそのデータを基に顧客の特性を機械学習する。「カート離脱ユーザー」「迷っているユーザー」「興味を持っているユーザー」「レスポンス低下ユーザー」「特定ページ訪問ユーザー」といった特性を学習し、「クーポン提供」「登録誘導」「電話・チャット誘導」「キャンペーン誘導」といった最適なアクションを決定する。さらに送客に成功したユーザーと似たユーザーの動きを特定し、表示対象に加えることも可能という。

データを基にAIが学習し、最適なアクションを決定する

 こうしたデータが少ない業種やターゲットの場合も、専属の分析官によるアルゴリズムの最適化を行うことで、分析精度を上げることが可能。ただし、こちらは初回のみの実施サービスとなる。

 料金形態は、成果数あるいはインプレッション数に応じた接客料金を選ぶことができるため、低リスクで導入できるとのこと。税別価格は、成果報酬型が成果単価の10%から(最低料金:1CVにつき300円)、接客料金が0.8円/1接客から(最低5万円/月から)。

料金は完全成果報酬型か接客料金型からの選択

 要望に応じてさまざまな機能のカスタマイズにも対応。社内クリエイティブチームがシナリオ作成からバナー作成まで行う「初期お任せプラン」なども用意される。また、サービス開始を記念し、先着10社限定で月額費用が無料となるキャンペーンを実施中。

川島 弘之