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「Beacon」と「Salesforce Marketing Cloud」の融合で店舗内の顧客体験を高める
ディレクタスとタグキャストがサービス提供
(2015/4/30 14:00)
クロスチャネル・マーケティング支援を行う株式会社ディレクタスは30日、屋内位置情報サービスを提供する株式会社タグキャストと共同で、Beacon×CRM×オートメーションで店舗来店者一人一人の満足度を高める新サービスを発表した。「Salesforce Marketing Cloud」にBeacon取得データを連携させ、パーソナライズしたモバイルアプリのプッシュ通知などを行う。
昨今、店舗への導入が進むBeaconだが、そのデータの活用方法は近隣にいるユーザーに対してクーポンを一斉配信するなど、位置情報に代表されるモバイルアプリ上で取得可能なデータに基づくものが大半である。新サービスでは、ここに購買履歴やWeb閲覧履歴、会員ランク、保持ポイント、会員登録情報などのデータを掛け合わせることで、よりパーソナライズされたコミュニケーションを実現するという。
具体的には、店舗に設置されたBeaconから発する位置情報をモバイルアプリで受信し、APIを介してその情報をSalesforce Marketing Cloudに送る。Salesforce Marketing Cloudではオートメーション機能を使用し、事前に設定した組み合わせ条件に合致したユーザーのみにモバイルプッシュを送信する。現時点での対象チャネルはモバイルプッシュとメールの2つとなる。
これにより例えば、Beaconで特定の顧客の来店が分かったら、最近の来店状況や興味関心に応じて異なるメッセージを送信したり、会員システムと連携して実際に特定の売り場に訪問した人だけに便利なお知らせを届けたりすることが可能。クーポンも適切な対象のみに絞り込んで配信することで、無駄な一方通行の告知を減らせるという。
新サービスでは連携システムだけでなく、「どのようなエクスペリエンスを提供するか」というコミュニケーションシナリオの作成や実際の運用まで含めて支援する。サービスに含まれる内容は「コミュニケーションシナリオの設計」「モバイルプッシュ・メールの設定・運用」「Beaconの提供・保守」「モバイルアプリ用設定モジュールの提供」。
6月4日には「ビーコン×CRM×オートメーションで実現する来店促進、店舗売上増の方法」と題したセミナーも開催する予定。参加費は無料、定員は60名。