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システムクレイス、Google Appsのグループウェア機能を補完するポータルを強化

出退勤管理や在席確認の機能を追加

 株式会社システムクレイスは27日、ビジネス向けGoogle Appsと連携するポータルサイト「Any-Co グループウェア」をアップデートすると発表した。以前から提供していた電話メモや掲示板に加え、出退勤管理や在席確認、Google Appsの新着メールの自動振り分け機能などを新たに搭載。従来のグループウェアにより近い使い勝手を提供できるようになったという。

 「Any-Co グループウェア」は、日本企業がGoogle Appsをグループウェア的に利用できるように支援するクラウドサービス。Google Appsと親和性の高いGoogle App Engine上で稼働しており、Google Appsを導入した日本企業から寄せられる、さまざまなニーズを解決するためにサービス化されたという。

ポータル画面イメージ。今回は、新着メールの自動振り分けにも対応している

 今回のアップデートでは、まず、ポータルのトップページで出退勤打刻を行える機能を追加した。打刻した情報はタイムカードとしてデータを記録し、CSVファイルとして一括ダウンロードすることも可能なため、毎月の勤怠管理を行えるようになるとのこと。

 また、この出退勤管理は在席確認機能と連動するので、メンバーの在席、外出(離席)といった状況を一目で確認可能。社内のメンバーの在席状況を確認し、そこから電話メモの登録を行うこともできる。電話メモは、ほかのグループウェア同様、内容を定型化し、あて先を指定すると自動的にGmailへ通知メールを送る、といったことも可能だ。

 このほか今回は、掲示板をHTML書式に対応し、表現力を強化した。Googleドライブに保存されているファイルの添付や、閲覧可能なユーザーの設定も行えるので、SNSのような感覚で、社内コミュニケーションをより円滑に行えるとしている。

 なおスマートデバイス向けには、iOS/Android専用アプリを5月中旬にリリースする予定。これまでも、スマートデバイス向けの専用レイアウトが用意されており、Webブラウザから利用することはできたが、専用アプリを用いると、新着情報のプッシュ通知が可能になる。

 「Any-Co グループウェア」の価格は、基本利用料が1ユーザーあたり月額300円。別途、Google Apps for WorkおよびGoogle Apps Unlimited、Education、Governmentなどの費用が必要となる。

石井 一志