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リード獲得・育成・受注をシームレスに実現、ソフトブレーンとパイブドビッツが提携

 ソフトブレーン株式会社と株式会社パイプドビッツは16日、業務提携に合意し、営業支援システム「eセールスマネージャーRemix Cloud」と情報資産プラットフォーム「スパイラル」を連携させた新サービスを共同開発すると発表した。

 ソフトブレーンは、「eセールスマネージャーRemix Cloud」で企業のSFA・CRMを支援している。他社製品とのコラボレーションも積極的に進めており、営業活動に関連するさまざまな連携ソリューションを追加している。

 一方、パイブドビッツは「情報資産の銀行」をビジョンに掲げ、PaaSサービス「スパイラル」を主軸とした事業を展開している。PaaSならではの柔軟なカスタマイズ性や各種APIによるシステム連携事例も増加中という。

 今回の業務提携は、これら両ソリューションを連携した新サービスの開発・提供をめざしたもの。新規リードの獲得から管理/ナーチャリング(見込み顧客育成)、営業力向上までを一貫して行い、売上に繋がる新規顧客開拓を支援するとしている。

 リードナーチャリングは有効性が認められる一方、運用にかなりの負荷が掛かるケースがある。その一因は、セミナーやメールマガジンでリードを獲得するマーケティング部門の利用ツールと、SFA・CRMなど営業部門の利用ツールの分断。リード獲得から営業活動による受注までの工程を見える化できないため、マーケティング部門ではリードの営業フォロー状況が把握できず、リードの評価・分析が困難となる。営業部門ではマーケティング部門が集めたリードの質が低いと感じる心理的な分断も生じかねない。しかし、見える化するためにはそれぞれのツールに手入力で情報を登録しなければならず、手間がかかるといったジレンマがあるそうだ。

 新サービスは、リード発生からナーチャリング、受注までの全行程をクラウドプラットフォーム上に自動で一元化することで、こうした課題に対応する。具体的には、「スパイラル」で作成したWebフォームから問い合わせやセミナー申込を受けると、フォームの項目情報が自動的に「eセールスマネージャRimix Cloud」に登録され、すぐにマーケティングや営業活動に生かせるという。

 登録されたリストや蓄積されたターゲットリストに対して、セミナー集客やメールマガジンなどでの情報発信で見込み顧客をナーチャリングしていくことで受注確度の向上にも寄与する。

 また、獲得したリードが受注につながっているかどうか、どのような活動を経て受注(または失注)したかをリアルタイムに把握できるため、投資対効果を明らかにし、次の試作に生かせるという。

サービス概要図

 これらを「スパイラル for eセールスマネージャーRemix Cloud」の名称で、5月1日から提供する予定だ。今後、連携ソリューションの提供を通して受注機会の拡大に期待するほか、協業によって得られる知見を共有しながら、機能拡張も順次行っていく方針としている。

川島 弘之