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キヤノンITS、ソフト型WAF製品「SiteGuard」を販売開始

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は15日、株式会社ジェイピー・セキュアのWebアプリケーションファイアウォール(WAF)製品「SiteGuard」を販売すると発表した。

 SiteGuardは、通常のファイアウォールでは保護できない、Webアプリケーションを狙った各種攻撃を防ぐためのWAF製品。各種のWebアプリケーションへの攻撃や侵入手法をデータベース化した定義ファイル「トラステッド・シグネチャ」を搭載しているため、導入時に攻撃パターン登録が不要で、すぐに運用を開始できるという。また新たな攻撃手法が現れた場合でも、トラステッド・シグネチャは自動更新されるので、システム管理者の手間をかけずに最新の脅威に対応可能とした。

 ラインアップには、ゲートウェイ型の「SiteGuard」とWebサーバーのモジュールとして動作するホスト型の「SiteGuard Lite」を用意する。1ライセンスあたりの新規価格(以下、すべて税別)は、SiteGuardが178万円。一方のSiteGuard Liteは、1ライセンスの場合が25万2000円、2~5ライセンスの場合が21万6000円、6~10ライセンスが19万2000円となる。

 対応OSは、SiteGuardがRed Hat Enterprise Linux 5/6/7、Cent OS 5/6、Scientific Linux 6。SiteGuard Liteはこれらに加えて、Ubuntu 10.04/12.04、FreeBSD 8/9/10にも対応する。

 キヤノンITSはこれまでも、ファイアウォール/UTMやIPS/IDSを販売してきたが、今回、WAF製品のSiteGuardを販売製品のラインアップに加え、異なるネットワークレベルの対策をトータルで提案することで、堅牢なセキュリティ環境の構築を支援したい考えだ。

 なおSiteGuardはソフトウェア製品のため、クラウド環境での利用にも適しているとのこと。キヤノンITSとジェイピー・セキュアは連携して、Amazon Web Services(AWS)をはじめとしたクラウド環境においても、セキュアなWebシステムの構築を顧客に提案するとしている。

石井 一志