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デル、次世代ワークスタイルが体験できるカフェを開設~インテルと共同で
(2015/4/14 17:09)
デル株式会社は14日、インテル協賛のもと、「Dell cafe ~次世代ワークスタイル~」を4月16日までの3日間限定で、東京 虎ノ門・Sign 霞が関にオープンした。
Dell cafeには、次世代のワークスタイルが体験できる「リモートワーク体験コーナー」「コラボワーク体験コーナー」「最新製品体験コーナー」「最新テクノロジーコーナー」を設置。デルのノートPC「New XPS 13」やAndroidタブレット「Venue 8 7000シリーズ」など、最新の製品や技術が展示されている。
オープン当日には、デル 代表取締役社長の郡信一郎氏、インテル 代表取締役社長の江田麻季子氏、スプリー代表でノマドライフ実践者の安藤美冬氏を招いたプレス向けトークセッションが開催され、次世代ワークスタイルをテーマに議論が交わされた。
デルの郡氏は、同社のワークスタイルについて、「業務内容が多様化し、すべての業務が社内で済まされる状況ではなくなってきた。グローバル企業では、一緒に働く仲間が海外にいることも珍しくない。そのためデルでも、時差出勤や在宅勤務など、自主性を持ってさまざまな働き方ができる制度を導入している」と説明した。
インテルの江田氏も、「ライフスタイルにあわせ、いつでもどこでも仕事ができる環境は大切だ」と同意。「モバイル化が進んでいるため、インテルでも従業員が自分のスマートフォンやタブレットを使ってどこからでもセキュアな環境で仕事のメールにアクセスできるようにしている。また、われわれもグローバル展開しているため、社内SNSでのコラボレーションやソフトフォンでのビデオチャットなどを導入し、各国とのコミュニケーションを図っている」と述べた。
スプリーの安藤氏は、さまざまな場所で働くノマドワークを実践する人物として知られており、「地球全体がオフィス」と主張。電車での移動中や街中のカフェ、さらには海外の短期留学先でも仕事を進めているとし、「インターネットさえあればフレキシブルな働き方が可能。私の場合、実際に人と会って仕事を進めることもあるが、ネットだけで完結する仕事もある。ネットだけの場合でも、これまでに不便を感じたことはない」と話す。
デルとインテルが2014年にグローバルで行った調査によると、ビジネスパーソンの35%が1週間に平均約10時間、オフィス以外の場所で仕事をしているという。「10時間の内訳は、約2時間が移動中やカフェなどの公共の場、約4時間が顧客先、残り約5時間が自宅だった」と郡氏は述べ、「今後もオフィス以外の場所で仕事をするスタイルは増えていくだろう」とした。
「スマートフォンやタブレットなどのデバイスが今では当たり前のように使われるようになり、クラウド環境が整ってデータを持ち歩かなくても済むようになった。こうしたITの進化はワークスタイルの変革にとって重要な要素だ」(郡氏)。
また江田氏も、インテルが「A Better Way to Work」としてPC周辺の配線をなくすような取り組みを進めていることや、デバイスが人の動作を認識することで操作できる「インテルRealSenseテクノロジー」について触れ、「技術そのものよりも、ユーザーが欲しているもの、またユーザーのライフスタイルにとけ込めるようなものを作っていきたい」と述べた。
一方で郡氏は、ワークスタイルの多様化に伴い、セキュリティを担保することの重要性を主張。「社内の機密情報が社外からも閲覧できるようになった今、デバイスを保護するなどして十分なセキュリティを確保しなくてはならない。デルでは、こうした安全な環境を用意するために役立ちたいと考えている」とした。
デルでは、Dell cafeにて同社製品を体験してもらうため、街角やオンライン上で無料メニューチケットを配布。製品を体験した人に、専用メニューからドリンクを1杯無料で提供する。