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富士通、VDI上の業務システムに生体認証でログオンできる新製品

 富士通株式会社は10日、仮想環境上で生体認証によるWindowsや社内システムへのログオンを可能にする「SMARTACCESS/Virtual V1.0L10」を発売した。

 クライアント仮想化における生体認証を実現する。これまでも仮想環境へのアクセス時に生体認証を利用することは可能だったが、仮想環境上での業務システムなどへのログオンには対応していなかったという。

 SMARTACCESS/Virtual V1.0L10では、「VMware Horizon(with View)」「Citrix XenDesktop/XenApp」といった仮想環境においても、生体認証によるWindowsや社内システムへのログオンが可能となり、よりセキュアに環境が実現する。生体認証により、ID・パスワードを入力する手間がなくなるとともに、シングルサインオン(SSO)運用も可能となるため、利便性も向上するとしている。

 認証方式は、手のひら静脈認証または指紋認証。仮想環境上でパスワード認証画面を登録するだけの簡単操作で、社内システムを改修せずに生体認証を迅速に導入できる。また、専用サーバー「Secure Login Box」との連携により、SMARTACCESS/Virtual V1.0L10のシステム設定情報・認証情報を一括管理可能。利用者の生体情報を複数の業務システムのID・パスワード情報とひも付けて、管理者側で一元管理できるため、利用者にパスワード管理を委ねないセキュアな運用が実現するという。

 税別価格は、メディア(プログラムDVD)が5000円、ライセンスが1万5000円/ユーザー。10ライセンスの場合で13万5000円、100ライセンスの場合で129万円、500ライセンスの場合で630万円、1000ライセンスの場合で1185万円となる。

川島 弘之