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オシャレな着こなし、ビッグデータが提案――空色と日本IBMが開発着手

洋服のコーディネート提案サービス「PRIMODE」

 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は9日、洋服のコーディネート提案サービス「PRIMODE」を提供する株式会社空色が、購買行動などのビッグデータ解析により適切なコーディネートを提案する機械学習システムの開発に着手したと発表した。日本IBMのスタートアップ企業支援プログラム「SoftLayerカタリストプログラム」を活用する。

 空色は2013年に創業し、チャット機能を活用した洋服のコーディネート提案サービス「PRIMODE」や、全国350校以上の専門学校・大学で配布するフリーペーパー「Stylee Times」の出版事業を展開している。

 「PRIMODE」は、「流行のアイテムを着たいけどコーディネートの仕方が分からない」「お気に入りのアイテムをもっとオシャレに着こなしたい」といったユーザーの悩みに対して、プロのスタイリストがユーザーの希望に合わせたコーディネートを提案する。昨今、ファッションアイテムの種類は劇的に増加しており、数多くある商品の中からお気に入りを探す商品選択の負担はいや増すばかりだ。プロのスタイリストが流行の商品やユーザーが探し出せない商品を選んでくれるので、ユーザーは気軽に新たなファッションが楽しめる。

 今回、購買行動などのビッグデータ解析に基づいて、商品選択とコーディネート提案を行う機械学習システムの開発に着手。日本IBMの次世代技術によってスタートアップ企業がグローバル市場に羽ばたくためのサポートプログラム「SoftLayerカタリストプログラム」を活用して開発を行う。同プログラムでは、SoftLayerのクラウドが一定期間無償で利用できる。

 空色はこの取り組みの中で日本IBMと連携しながら、ユーザーとスタイリストのチャットなどの購買行動とデータを解析。将来的に基本的なスタイリング提案を可能にするパーソナルコーディネート人工知能システムの開発に向けて、IBM Analyticsプラットフォームなどのビッグデータ分析基盤も活用していく予定。また、スタイリストを初めとするクリエイターがWeb上でアイデアや感性を生かせるシステムの開発に取り組むとしている。

川島 弘之