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日立システムズ、仮想デスクトップ環境のUSBデバイスを統合管理するソリューション

 株式会社日立システムズエンジニアリングサービスと株式会社日立システムズは8日、仮想デスクトップ環境においてセキュアにUSBデバイスを管理・利用できるソリューション「仮想デスクトップUSBデバイス統合管理ソリューション」を販売開始すると発表した。

 「仮想デスクトップUSBデバイス統合管理ソリューション」は、仮想デスクトップ環境において、USBデバイスを利用する際の接続制限やアクセス管理、証跡管理を、より厳格に行えるようにするもの。株式会社TCSIのシンクライアント用仮想USBデバイス統合管理ソフト「VUMS(バムス)」を利用し、仮想デスクトップ環境下の端末に接続するUSBデバイスを管理する。

 例えば、USBメモリやスキャナ、プリンタ、ICカードリーダー、デジタルカメラなどのUSBデバイスについて、あらかじめ許可・登録したデバイスのみ利用可能にすることで、不正なUSBデバイスの接続を防止する。また、ユーザー別、ユーザーグループ別のアクセス制御や、詳細な証跡管理を行えるため、不正なファイル操作などを抑止できるとのこと。

 加えて、USBデバイスの利用にあたって必要になるドライバについても、端末ごとではなく、サーバー側で一元管理できる仕組みを採用しており、新しいデバイスの利用登録やユーザー権限の付与などを効率的に行えるとした。

 なお日立システムズエンジニアリングサービスでは、日立システムズグループの仮想デスクトップソリューションの1つとしてソリューションを展開し、日立システムズや日立システムズの地域グループ会社と連携して拡販する考え。仮想デスクトップ環境におけるUSBデバイスの接続管理やアクセス管理、証跡管理に課題を抱える金融業、公共分野を中心に、幅広い業種に向けて展開し、2018年度末までに累計10億円の売り上げを目指すとしている。

石井 一志