ニュース

日本IBM、ハイブリッドクラウド構築を支援する「OpenStack構築支援サービス」

 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は20日、ハイブリッドクラウド構築を支援する「OpenStack構築支援サービス」を発表した。

 「OpenStack構築支援サービス」は、企業内のプライベートクラウドとパブリッククラウドを連携させたハイブリッドクラウド構築を支援するため、OpenStackを活用して、業務アプリケーションやデータの統合管理と可搬性(ポータビリティ)を実現するソリューション。

 具体的には、OpenStackに対応した「IBM Cloud Manager with OpenStack」を導入し、ハイブリッドクラウド環境を構築する。これを利用すると、異機種混合のサーバー環境の、何千ものイメージを単一のユーザーインターフェイスから管理でき、同梱されるIBM Platform Resource Schedulerによって、ポリシーベースの自動的なリソース管理を行えるので、ITインフラの効率的な運用が可能になるという。

 また、プライベートクラウドとパブリッククラウドで利用しているCPU、ディスク、ネットワークなどのリソースを、同一の画面で一元的に統合管理できる点も特徴。これにより、ITガバナンスの向上やITサービスの見える化を実現し、利用者のサービス向上につなげられることから、企業のITとして全体最適を図りやすくなるとした。

 さらに、業務アプリケーションやデータの可搬性が提供され、業務の複製やデータのやりとりができるようになるため、パブリッククラウドで小さく始めた業務をプライベートクラウドに本格展開したい、プライベートクラウドで稼働している業務のピーク時の負担軽減やバックアップでパブリッククラウドを活用したい、といったニーズに対応するとしている。

 価格は1500万円(税別)からで、構築期間は3カ月からとなる。

石井 一志