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クニエ、SAP ASEを用いたクラウド移行時のDBマイグレーションサービス

 NTTデータグループの株式会社クニエは17日、エンタープライズ向けRDBMS「SAP Adaptive Server Enterprise(ASE)」を活用し、クラウドへの環境移行サービスの提供開始すると発表した。

 このサービスは、顧客の既存システムをAmazon Web Services(AWS)のクラウドサービスへ移行する際に、そこに含まれるRDBMSを、クラウドサービス上に構築したSAP ASE環境に移行するもの。顧客企業はRDBMSの選択肢が増えることにより、従来のRDBMSの総コストを20~30%下回ることが見込め、安価なシステム構成を検討できる点がメリットという。

 具体的な内容としては、事前作業、ソースシステムのDBサイズファイルの作成、ターゲットシステムの作成処理、ソースシステムからのデータエクスポート、ターゲットシステムへのデータインポート、事後作業などを一括して支援する。対応可能な変換元のRDBMSはSQL ServerとOracle Database。

 なおクニエでは、マイグレーションサービスのみならず、SAP ASEの運用管理支援についても支援サービスを提供できるため、安心してシステムを稼働できるトータルなサポートが提供可能とのこと。

 同社は、このマイグレーションサービスを顧客企業のTCO最適化を実現する効果的なサービスと位置付け、SAP環境をクラウド環境に移行する企業を中心に提案する考えで、初年度10社への導入を目指している。

石井 一志