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NTTデータ、日系企業のグローバル化に貢献するIT組織構築を支援

 株式会社NTTデータは16日、日系企業のグローバル化に貢献できるIT組織構築を支援する「global IS managementサービス」を発表した。情報システム部や情報システム子会社がグローバルに事業貢献できる組織になるためのスキームを構築するという。4月1日から提供する。

 日系企業の海外進出に伴い、ビジネスに貢献するためにITのグローバル対応が求められている。一方で、IT組織・システムは多地域・国に分散することで複雑化しており、ガバナンス面での課題が表面化。グローバルで統一されていないがために弊害が生じるケースもある。

 新サービスは、そうした日系企業が共通的に抱えているITへの課題・疑問へ回答を示し、ITがビジネスの阻害要因とならずに、事業貢献できるようにグローバルやリージョン単位でマネジメントするスキームを構築する。日系グローバル企業における取り組み事例や、NTTデータグループがこれまでに蓄積してきたコンサルティングの実績、および各種メソドロジーをベースに、顧客の方針・事業特性・規模などを勘案して最適な提案を行うという。

 同サービスにて支援するマネジメントのスキーム構築フレームワークは、本社側でのマネジメント推進体制の構築や海外邦人側の組織改革を進める「推進組織」、プロジェクト管理・運用管理・セキュリティなどの参照可能な標準類を作成する「標準類」、本社から必要な支援内容整理・契約形態を検討する「ITサービス」、本社側・海外法人側のITメンバー育成・ロードマップ作成・トレーニングを実施する「人材育成」、海外法人の成長のためのPDCAサイクル推進・定着化を支援する「KPI管理」の要素からなる。

 これらにより、「コストの最適化」「問題の再発防止」「システム・IT業務の見える化」といった効果が得られるという。

 NTTデータは今後3年間で5億円の売上をめざす。

川島 弘之