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イメーション、安全なデータ保管を実現するアーカイブストレージ「ASSUREON 8」

 イメーション株式会社は、アーカイブストレージシステム「NEXSAN ASSUREON(ネクサン アシュリオン) 8」を4月1日より販売開始すると発表した。

NEXSAN ASSUREON 8の上位機「ASSUREON+E48V」

 「ASSUREON 8」は、プライマリストレージから使用頻度の少ないデータをオフロードし、重複排除して製品内に二重アーカイブすることで、データ保護を行えるソリューション。ASSUREONソフトウェアとコントローラハードウェア、ストレージハードウェアから構成されており、システムはノードの追加で最大5PBまで拡張可能なスケーラビリティを持つという。

 CIFS/NFSのマウントポイントであるEdgeに格納されたデータは自動的にアーカイブされ、非アクティブデータは自動的にショートカットに置き換えられる。また、ファイルの指紋、自動回復などの仕組みを備えた“データ完全性”機能により、高価値データの完全性をそのライフサイクルを通して確実に守る点も特長とのことで、プライマリストレージのバックアップ作業を軽減できるとした。

 具体的には、ファイルの上書き・削除を防止し、AES256によって暗号化保存するほか、90日ごとにすべてのファイルが存在することをシリアル番号で確認し、欠落があれば報告する仕組みを備えている。また、ファイル保存時に生成したフィンガープリント(ファイル固有のユニークな値)を用いて、90日ごとにデータ破壊も確認しており、必要に応じて自動修正も行うとのこと。なお、指定期間超過後は管理者の確認により暗号キーを削除することもできる。

 また、HIPAA、SOX、SEC-17A、GLBAといった法規制に対応しており、各ファイルのアクセス履歴を記録する機能を備えているので、ユーザーは重要データの作成時から廃棄まで、そのライフサイクルを通じて、安全に管理、保護することができる。

 ラインアップは、容量などに応じて4種類が提供される。もっともエントリーの「ASSUREON」では、アーカイブ可能容量3~6TBの「NXR」と同4~8TBの「AXR」を用意。中位機の「ASSUREON+E18V」は同7~56TBに、上位機の「ASSUREON+E48V」では同16~200TBに対応する。

 なお「ASSUREON 8」はマルチテナントにも対応しており、出荷時の構成で、クラウドでの利用も可能とのこと。

石井 一志