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I&D、名刺情報から“その後の受注確率”を診断するサービス

 株式会社アイアンドディー(I&D)は2日、法人向け(BtoB)ビジネスを行う企業に対し、見込み顧客の名刺情報から今後のビジネスチャンスを診断するサービス「受注確率診断」を開始した。

 BtoBビジネスでは「見込み顧客のおよそ80%はすぐには案件化しない」と言われる。案件化しても実際に売り上げが上がるのは数カ月、場合によっては1年以上かかることも珍しくない。そのため、マーケティング・営業活動が的確だったのか、答えが出るには長い時間がかかるのが一般的だ。同社によると、多くの企業ではその間、十分な検証が行われないまま活動が続けられているという。

 受注確率診断は、BtoBビジネスにおける社内データの活用を支援し、より効果的なマーケティング・営業活動につなげるためのサービス。過去の取引企業の一覧とI&Dが保有する企業情報を基に、過去に取引のあった企業の傾向分析と、見込み顧客データの分析結果をレポートにまとめて提供する。

 BtoBの企業を分析する上で、重要となるのが「事業内容(業種)」と「規模感(従業員数や売上高)」という。過去の取引企業を業種・従業員数・売上高を軸に分析し、どのような企業から売り上げが上がりやすいか、見込み顧客のデータにどのような企業が含まれているのかを把握。見込み顧客のプロフィールが過去の傾向から大きく外れていれば、マーケティング・営業活動を見直すことができ、年間計画を立てる際、実際に取引につながりそうな見込み顧客がどれだけあるのかなども、具体的な数値で戦略を練られるようになるとしている。

 サービスの具体的な内容としては、展示会の効果測定を実施。展示会で収集した名刺をデータ化し、会社名(住所やドメイン)とI&D保有データとのマッチングを行う。その結果を成果物として納品するというもので、価格は基本料が2万円(キャンペーン特別価格)、企業データマッチング料金が30円/企業、グラフ作成料金が5万円/1式。

川島 弘之