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ニッカウヰスキー、樽貯蔵システムをオープン化、運用費を半減
(2015/3/2 12:07)
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)は2日、ニッカウヰスキー株式会社の樽貯蔵システムを構築したと発表した。2014年11月から稼働開始。アサヒグループ全体のオープンシステム化に向けたモデルケースにするという。
新システムは、樽の作成・仕入時の情報登録、空き樽を管理し、樽詰・詰替・転送・樽出(出荷)による受払管理、製造過程での液体採取・戻し、蒸発や損壊による中身亡失などウイスキー原酒の情報管理までを行う。
アサヒグループホールディングス(以下、アサヒグループ)では現在、稼働中の全ホストコンピュータを2015年12月までにオープンシステム化する方針を掲げており、今回はそのモデルケースとして、ニッカウヰスキーの樽貯蔵システムを先行的にホストコンピュータから移行した。日本のウイスキーの父、竹鶴政孝氏が建設に携わった余市蒸溜所をはじめ、宮城峡、栃木、弘前の 4カ所の工場と本社で利用される。
システムの移行にあたっては、画面表示様式の継承、操作性の維持という方針が打ち出され、CTCが調査分析から移行設計、テスト、システム更改を担当。システム移行後は、アサヒグループ全体で利用している統合サーバー、統合ストレージ環境での樽貯蔵システムの管理が可能となり、ハードウェアの保守コストが削減できたという。
また、ホストコンピュータのシステム管理に必要だった特定のシステム言語の知識が不要となり、運用に携わる人材の固定化を解消。運用・保守サポートに関連する費用も従来の半分以下に削減できたという。