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すかいらーくが「SAP InfiniteInsight」でデータ分析、One to Oneマーケ加速へ

 株式会社ブレインパッドとSAPジャパン株式会社は18日、株式会社すかいらーくのビッグデータ分析基盤として、データマイニングソフト「SAP InfiniteInsight」を導入したと発表した。

 すかいらーくが全国展開するファミリーレストラン「ガスト」のPOSデータや公式モバイルアプリ「ガストアプリ」のログデータなど、100億レコードを超える膨大な顧客データを解析し、各種キャンペーンやクーポン施策のさらなる精度向上と効率化を図るために利用されている。

 ガストでは、モバイルアプリという新たな顧客接点の登場と会員の拡大をきっかけに、従来よりも活用できる顧客データの質・量を充実させている。2014年10月にはデータ収集・蓄積のためのクラウド基盤「Treasure Data」を採用した同社だが、そのデータ可視化に「SAP InfiniteInsight」を活用する。

 多種多様かつ大量なデータの解析~モデリング~施策実行~検証(PDCAサイクル)を高速に回し、一人一人の顧客像を把握することで、分析に基づいた高精度なマーケティング施策を展開する考えだ。

 すかいらーく マーケティング本部 インサイト戦略グループ ディレクターの神谷勇樹氏は「当社ではモバイルアプリなどの活用で、マス中心からOne to Oneへとマーケティングの重点をシフトしつつあります。その中では、お客さま一人一人に適切なタイミングで適切なコミュニケーションやオファーをすることが非常に重要。SAP InfiniteInsightを選んだ決め手は高速・高精度の2点で、分析を迅速に行い、担当者のスキルレベルに依存せずに精度が担保できる点が優れていました」と述べている。

川島 弘之