ニュース

NTT Com、VPN回線経由でクラウドPBXサービスの利用が可能に

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は2日、クラウド型PBXサービス「Arcstar Smart PBX」のメニューに、「Arcstar Universal One接続オプション」を追加し、同日より提供開始すると発表した。企業の拠点からクラウド上のIP電話(PBX)サーバーへの接続に、インターネットではなくVPNを利用することで、よりセキュアで安定した通話品質を実現するという。

 Arcstar Smart PBXは、NTT Comのクラウド基盤上にあるIP電話サーバーにより、PBX機能と内線機能を実現するサービス。スマートフォンを内線として使用することもできる。

 今回提供するオプションでは、企業向けのVPN回線であるArcstar Universal Oneを介した通話を行うため、盗聴などのセキュリティリスクを極小化するという。また、各端末でToS(Type of Service)を設定しているので、音声通話の優先制御に対応可能。これによって、安定した通話を行えるとした。

 さらに、オフィス内でモバイル端末からArcstar Smart PBXを利用する際、携帯電話キャリアの電波状況が不安定な場合でも、社内の無線LANアクセスポイント経由でArcstar Universal Oneへ接続することにより、安定した通話を実現する。加えて、モバイル端末から使用する際、社内のアクセスポイントはArcstar Smart PBXアプリが自動で認識するため、面倒な操作をしなくても、Arcstar Universal One経由での通話とインターネット経由での通話を切り替えられるとのこと。

 なお、Arcstar Smart PBXとArcstar Universal Oneを契約していれば、Arcstar Universal One接続オプションの工事費や利用料金は特にかからない。

石井 一志