NEC、回線工事なしですぐに使える11ac対応VPNルータ2製品

　日本電気株式会社（以下、NEC）は2日、無線LANアクセスポイント機能内蔵のVPNルータとして、LTE通信機能を内蔵した「UNIVERGE WA2611-AP」と、外付けUSB型データ通信端末の利用が可能な「UNIVERGE WA2610-AP」を、同日より販売開始すると発表した。

UNIVERGE WA2611-AP

　WA2611-APは、LTE通信機能（NTTドコモ回線）と、IEEE 802.11ac規格や各種端末認証に対応した無線LANアクセスポイント機能を搭載するVPNルータ。500MbpsのVPNスループットを備えており、店舗やオフィスなどのさまざまな場所へ、回線工事を行うことなく設置し、高速でセキュリティレベルの高い企業内ネットワークを構築できるという。

　無線LANは2.4GHz帯と5GHz帯の同時通信に対応しており、電波干渉を受けにくい5GHz帯には重要な業務システム用の通信を優先的に割り当てるといった、周波数帯の使い分けが可能。スマートデバイスから無線LANアクセスポイントへの接続時に、あらかじめ許可された端末のみを接続させる端末認証機能（EAP、IEEE 802.1x）もサポートしているので、に対応し不正な端末の接続を排除し、無線LANエリアのセキュリティを確保するとした。

　LTE回線はNTTドコモに対応するが、NECがMVNOとして提供するモバイル回線サービス「モバイルクラウド」とセットで購入すれば、ルータとモバイル回線の手配から導入後のサポートまでをNECに一本化できるため、モバイル回線の導入をスムーズに行えるとのこと。なおモバイル回線については、屋外用の防水対応延長アンテナも提供される。

　一方のWA2610-APは、LTE通信機能を内蔵しないが、さまざまなUSBデータ通信端末を外付けで装着できる点が違いだ。

　価格は、WA2611-APが12万円（税別）、WA2610-APが8万5000円（税別）。いずれも3月16日の出荷開始を予定している。