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さくらインターネット、ネットアップのストレージを1社専有で提供するサービス

石狩データセンターを利用したバックアップサービスも

 さくらインターネット株式会社は27日、ネットアップ製ストレージ機器を1社専有で利用するクラウドストレージサービス「ストレージ専有 with NetApp」、およびデータの自動バックアップサービス「DR with NetApp」を、同日より提供開始すると発表した。ともに価格は個別見積もり。

 新サービスのうち「ストレージ専有 with NetApp」は、都内データセンターに構築するストレージ「NetApp FASシリーズ」とネットワーク回線を1社専有で利用できる、物理ストレージのクラウドサービス。ストレージ利用の際に必要な、データセンターへの入局や機器の設置といった物理作業、ラック搭載時にかかる重量および電力の設計構築、日々の運用管理などをすべてさくらインターネットが代行する。このため、通常はストレージ機材の調達だけで1カ月程度かかるところ、注文から最短1カ月で利用開始できるという。

 なお、利用するFASシリーズのストレージは、コントローラ(シングル/HA)、HDD容量と本数などの違いで、さまざまな構成を選択できる。

 一方の「DR with NetApp」は、企業が保有するFASシリーズのストレージからデータを自動的にバックアップするサービス。対災害性に優れた石狩データセンターに、NetApp FAS8000シリーズのストレージ環境を構築し、レプリケーション機能のSnapMirrorを用いて、データを自動的にバックアップする。さらに、VPNを標準提供するほか、障害時にDR側FASストレージをメインサイトとして利用する、BCPオプションも用意された。「ストレージ専有with NetApp」で利用するFASシリーズからもバックアップを行えるとのこと。

 課金体系としては、前払いの固定料金と後払いの従量料金が設定されている。

石井 一志