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GMOクラウド、導入から運用までを支援するクラウドファイルサーバー「ファイル執事」

 GMOクラウド株式会社は14日、クラウドファイルサーバー「ファイル執事 byGMO」を同日より提供開始したと発表した。VPN接続、ファイル復元機能を標準で備えるほか、初期設定から運用・監視までの作業をユーザーに代わって行うため、専任のシステム担当者がいない企業でも利用できるという。

 「ファイル執事 byGMO」は、導入から運用サポートまでを一貫してGMOクラウドが代行するクラウドファイルサーバー。サービス導入時に専門スタッフがユーザーの要望をヒアリングし、それに応じた初期設定から構築、運用・監視までの作業をユーザーの代わりに行ってくれるという。また、Active Directory連携にも対応するので、利用中の社内ファイルサーバーと併用した一元管理も可能とした。

 クラウド環境に置かれたファイルサーバーのため、インターネットに接続できる環境があれば、どこからでも利用可能。また、セキュアな接続を実現するリモートアクセスVPN機能を標準で備えていることから、外出先のノートPCやタブレット、スマートフォンなどのモバイル端末、遠隔地にある支社・支店のオフィスからも安全にアクセスできる。

 利用にあたっては特別なソフトなどを使うことなく、PCのローカルフォルダへアクセスする感覚で、簡単にファイルの保存・編集といった操作を行える。さらに、アクセス権の設定もOS標準の操作で設定可能なため、新たに操作方法を覚える必要はない。

 加えて、標準搭載しているボリュームシャドウコピー機能により、ファイルサーバー上のファイルやフォルダの変更履歴を定期的に記録する仕組みを備えた。これによって、ユーザーが誤ってファイルを削除してしまった場合でも、該当ファイルを復元できるとのこと。なお、変更履歴は利用中の同一ストレージ上に記録されるが、別ストレージへのバックアップ機能もオプションで提供する。

 プランは、保存容量の異なる3種類を用意する。価格(税込)は、20ユーザーまでで、保存容量500GBが月額2万1860円から、1000GBが月額2万9960円から、2000GBが4万6160円から。別途、初期費用6万8040円がかかるほか、ファイル転送量の上限(月間1582GBから)を超えた場合、転送量に応じた料金が必要となる。

 なおオプションとして、ユーザー追加(10ユーザー単位)、バックアップ設定、拠点間VPN、Active Directoryサーバー構築・設定などのメニューを用意している。

石井 一志