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富士通フロンテック、RFID導入を容易にする製品を3月末に発売

 富士通フロンテック株式会社は14日、RFID導入を容易にする「RFIDプラットフォーム」を発表した。RFIDシステムの基本機能をパッケージ化した「RFIDミドルウェア」と、RFIDデータを管理する「クラウドサービス」を組み合わせて提供。発売は3月末を予定する。

 同社はこれまで、UHF帯RFID製品を中心に開発・製造・販売を行ってきた。その中でRFID導入におけるシステム開発・インフラ整備の導入コスト、現行の運用環境からの移行評価・検証が、 「RFIDのシステムを早く・安く導入したい」という要望に対する課題になっていたという。

 そこでRFID導入を容易にする「RFIDプラットフォーム」を販売する。構成要素となる「FRIDミドルウェア」は、端末システムに必要なRFIDデータ制御、接続機器管理、エラー制御などの機能をミドルウェアとして提供し、個別システムの開発量を軽減。「クラウドサービス」は、RFIDデータを管理するセンサーシステムをクラウドとして提供することで、インフラ整備の初期投資を削減する。これらにより、実証実験や試行運用からのスモールスタートを実現し、スムーズな環境移行や本格開始を支援するとしている。

 販売対象は、物流、アパレル、リネン、医療検体分野。富士通やSIer各社のソリューションにも組み込みを進める方針。

システム概要図

川島 弘之