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NTT西日本ら3社、安全なイベント運営を実現するスタッフ位置情報サービス

 西日本電信電話株式会社(NTT西日本)、エヌ・ティ・ティ・スマートコネクト株式会社(NTTスマートコネクト)、株式会社ケイ・シー・シー(KCC)は8日、イベント運営サポートサービス「いまどこ+(プラス)」の提供を開始した。1月11日に開催される第34回いぶすき菜の花マラソン(鹿児島県)での採用が決定している。

 各種イベントでは効率的な運営や安全性の確保が課題であり、スタッフを広範囲に配置し、その状況を逐一リアルタイムに把握しながら運営する仕組みが求められる。たとえば、参加者が数千人を超える規模の屋外イベントで発生した突発的な事象に対して、スタッフの位置が分からず的確な指示ができないといったことは避けなければならない。

 いまどこ+は、スマートフォンのGPSを利用し、広範囲に配置・移動するスタッフの位置情報をリアルタイムに把握し、効率的なイベント運営をサポートするサービス。スマートフォンやPCなどで、同サービスのマップ上にスタッフの位置をリアルタイムに表示し、俯瞰で把握できる。マップ上に表示されたスタッフアイコンをタップして電話をかけることも可能。スケジュールの変更や突発的に発生した事象を一斉に周知するメッセージ機能も搭載し、音声での連絡が困難なセレモニー中の緊急連絡に役立つという。

サービス概要

 たとえばマラソン大会では、要救護者の居場所から最も近いところにいる救護スタッフや車両を向かわせたり、先頭車両の位置を把握し、最適なタイミングで給水やゴールブースなどのポイントにスタッフを配置するなど効率的な運営が可能になる。

 提供形態はクラウドサービス型。NTT西日本がICT構築・運用ノウハウやイベント会場におけるネットワーク環境を提供。位置情報サービスのノウハウを持つKCCがソフト開発とシステム構築・運用・保守を担当し、NTTスマートコネクトが販売する。価格は個別見積もり。

川島 弘之