ニュース

ファイル自動保護で漏えいを徹底防衛――NEC、官公庁向けに新サービス

 NECは6日、官公庁向けに機密情報を徹底防防衛するソリューション「File Security Solution(以下、FSS)」を発表した。1月から販売する。

 FSSでは、ファイル作成時から暗号化し、組織内外を問わず、権限を与えられた対象者以外の閲覧を制限するとともに、誤って組織外に送信した場合でも遠隔操作でファイルを削除可能にする。

FSSの概要

 特徴は、組織内部で作成されるすべてのファイルについて、作成者が保存すると同時に暗号化とアクセス権限による保護を行う。この自動保護機能により、外部からの不正アクセスや標的型攻撃によるファイルの不正取得を行ったとしても、そのファイルに対する操作は不可能となる。ファイルを常時管理下に置くことで、誰が・いつ・どのファイルに・どのような操作をしたかを常に把握できるという。

 また、外部に送付したファイルに対しても操作ログを取得するため、送付先でファイルをコピーし、ほかの組織に拡散した場合も利用状況を追跡。外部でアクセス権限のない人がファイルを開こうとした場合はアラートを通知し、管理者側でそのファイルを遠隔消去できるほか、ファイルに有効期限を設定し、期限切れのファイルを自動削除することも可能だ。

 外部にファイルを送付または持ち出す際に、上位者による承認フローを設定することで、適切な権限設定がされているかを確認できる。ファイルの利用状況を上位者が確実に管理できるほか、その後はファイル自体を暗号化しているため、共有サーバーやメール添付、USBメモリでの受け渡しなど、さまざまな情報共有手段を気兼ねなく利用できるとしている。

 価格は、100ライセンスパックが年間300万円(税別)、500ライセンスパックが年間1300万円(同)、1000ライセンスパックが年間2100万円(同)。NECは今後3年間で100万ライセンスの販売をめざす。

川島 弘之