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キヤノンS&S、Office 365環境に特化した中小企業向けMDMサービス

 キヤノンシステムアンドサポート株式会社(キヤノンS&S)は10日、Office 365環境に必要なモバイルデバイスのセキュリティ構築サービス「いつでもリモートオフィス モバイルセキュリティパック」の提供を開始した。

 キヤノンS&Sでは、2014年4月からOffice 365関連クラウドサービス「いつでもリモートオフィス」を提供している。Office 365環境では、外出先からメールを確認したいという要望が多い一方、中小企業では情報漏えい対策や紛失・盗難対策の統制が難しいという課題に対して、Office 365環境での利用に特化したMDM(Mobile Device Management:モバイル端末管理)サービスを提供する。

 「いつでもリモートオフィス モバイルセキュリティパック」では、モバイルデバイスの紛失時の全データ消去や、企業情報のみを指定してのデータ消去、管理外デバイスからのメールアクセスの禁止、アプリ間でのデータ移動制御などが可能。300以上のMDMの設定項目の中から、Office 365に必要な項目をあらかじめ選定してあるため、ユーザー企業は11項目の設定内容を決めるだけでセキュリティポリシーを策定できる。構築作業や使用時に必要な手順書(マニュアル)もサービスに含まれているため、システム専任者が少ない中小企業でも手軽にサービスを利用できる。

いつでもリモートオフィス モバイルセキュリティパック

 サービスの価格(税別)は、MDMの「AirWatch SaaS」の初期費用が2万5000円、年額料金が1デバイスあたり5400円。「いつでもリモートオフィス モバイルセキュリティパック」の新規構築設定が18万円。オプションサービスとして、モバイルセキュリティパックの追加構築・再設定が9万円。スマートフォン・タブレットの端末設定が1台あたり2500円。

 キヤノンS&Sでは、Office 365環境でのモバイルデバイス運用に必要なセキュリティ対策の説明・ヒアリングからMDM管理サイトの立ち上げ、デバイスの設定までのサービスを提供。全国約200カ所の拠点を基盤に、Office 365とセキュリティソリューションを併せて提案する。

三柳 英樹