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トレンドマイクロ、2つのゲートウェイ型クラウドセキュリティサービスを提供
(2014/11/19 12:21)
トレンドマイクロ株式会社は19日、クラウド型セキュリティサービス「Trend Micro Security as a Service(TMSaaS)」のラインアップを拡充すると発表した。新たに、クラウド型Webゲートウェイセキュリティ対策「InterScan Web Security as a Service(IWSaaS)」と、クラウド型総合ゲートウェイセキュリティ対策「Cloud Edge」を追加する。提供開始は、IWSaaSが2015年第1四半期、Cloud Edgeは2014年12月の予定。
新サービスのうちIWSaaSは、Webゲートウェイセキュリティ対策をクラウドサービスとして提供するもの。Webレピュテーションなどの技術によって、不正Webサイトへのアクセス制限や不正プログラムのダウンロードを未然に防げるという。
また、ブログやSNSサイトの閲覧と書き込みを制限することで、企業の内部からの情報漏えいも防止できるほか、インターネット上のC&Cサーバーとひそかに通信するボットネット通信の検知機能も備えているので、標的型サイバー攻撃の出口対策としても有効に機能するとした。
さらに、クラウドサービスのため、社内だけでなく、社外で利用するPCやモバイルデバイスへの対策としても利用可能とのこと。
一方のCloud Edgeは、クラウドとアプライアンスが連携して最新の脅威から企業を守る、総合ゲートウェイセキュリティ対策サービス。クラウド基盤を最大限活用し、アプライアンス側には最小限の機能を実装する方式により、ユーザー企業のネットワーク負荷を押さえつつ、日々巧妙化するサイバー脅威から企業を守れる点が特徴で、標的型サイバー攻撃に対する入り口・内部・出口対策として有効という。
具体的には、クラウドで管理運用やWebゲートウェイセキュリティを実施するとともに、アプライアンス側で3種類のDPI(Deep Packet Inspection)や、次世代ファイアウォールを実装し、不正Webサイトへのアクセス制限、C&Cサーバーへのアクセス遮断、ボット感染端末のインターネットアクセスの遮断などを行う仕組み。
クラウドについては、トレンドマイクロのクラウド型セキュリティ技術基盤「Trend Micro Smart Protection Network(SPN)」と連動しており、最新の脅威情報に対応する。またクラウド型のWebゲートウェイセキュリティを採用することで、より高精度な不正通信の検索が可能になった。
機器や各ポリシーの設定などの管理運用は、クラウド上のコンソールで行うため、メンテナンスなども場所にとらわれず容易に行えるとのこと。さらに、パートナー向けリモート監視サービス「Trend Micro Remote Manager(TMRM)」を活用すれば、パートナーが導入企業に対して管理運用サービスの提供を行うこともできる。
なおトレンドマイクロでは、この2つの新ラインアップにより、今後1年間で6億円の売り上げを目指すとしている。