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MS、「.NET」をオープンソース化、「Visual Studio」のフル機能無料版を公開

 米Microsoftは、12日に開催した開発者向けイベント「Connect();」において、「.NET」のオープンソース化およびクロスプラットフォーム化と、開発ツール「Visual Studio」の全機能を備えた無料版「Visual Studio Community 2013」の提供を発表した。

 Microsoftでは、クロスプラットフォーム開発をサポートするため、ASP.NET、.NETコンパイラ、.NET Coreランタイム、フレームワーク、ライブラリなどが含まれる.NETのサーバースタックをオープンソース化すると説明。.NETをLinuxとMac OS X向けにも拡張し、Windows、Mac、Linux環境での開発を可能にするとしている。

 オープンソース化は今後数カ月かけて進められる予定で、ソースコードはGitHubで公開されている。

ソースコードはGitHubで公開

 Visual Studio Community 2013は、フル機能が利用できるVisual Studioの無料版。利用可能なユーザーとしては、大学関係者、非営利団体従事者、オープンソース開発者、開発者5人以下の中小企業が挙げられている。

 これまで提供されてきた無料版の「Visual Studio Express 2013」とは異なり、Visual Studioのすべての機能、Add-inの利用が可能で、Windows、Android、iOS向けアプリの開発が行える。

Visual Studio Community製品比較

 また、Visual Studioの次期バージョン「Visual Studio 2015」と「.NET 2015」のプレビュー版も公開した。Visual Studio 2015は、Windows、iOS、Androidのクロスプラットフォームアプリ開発に対応。現時点では英語版がMicrosoftのサイトからダウンロードできる。

三柳 英樹