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IIJ、スマートデバイスの安全な業務利用を可能にするソリューション

 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は12日、スマートデバイスの安全な業務利用を可能にするクラウドソリューション「IIJ GIOセキュアAppsソリューション」を発表した。同日より提供開始する。

 「IIJ GIOセキュアAppsソリューション」は、私用でのスマートデバイス利用とほぼ変わらない操作で、スマートデバイスを安全に業務利用できるようにするソリューション。「Citrix XenMobile」を利用することで、スマートデバイスの端末管理、企業内アプリストアからのアプリケーション配布、アプリケーション実行時の社内ネットワークへのVPN接続を可能にし、スマートデバイスの利便性を生かしつつ、社内システムへの安全なリモートアクセス環境を実現するという。

 スマートデバイス端末内では、個人利用の領域と業務利用の領域を分離し、業務用領域に置かれた情報を暗号化することにより、端末の安全性を確保する。また、自社専用のアプリケーションや業務で必要な汎用アプリケーションは、企業内アプリストアから業務用領域に配信可能。ダウンロードしたアプリケーションは、起動すると自動的に社内ネットワークへVPN接続するため、通信の安全性も確保される。

 さらに、端末が紛失や盗難にあった場合には、遠隔操作でデータを消去するリモートワイプ機能を提供する。端末を初期出荷状態に戻すFull Wipeと、企業が配布したアプリケーションに限定して消去するSelective Wipeの2種類が用意されているので、管理者は状況に応じてこれらを使い分けることが可能だ。

 なお、以下のアプリケーションについては、IIJで検証・実証済みのため、ユーザー企業のアプリストアからすでに利用できる。また、今後も順次拡張される予定だ。

・スマホノート「CamiApp」(コクヨS&T株式会社)
・名刺管理「名刺CamiApp」(コクヨS&T株式会社)
・グループウェア「Kunai」(サイボウズ株式会社)
・メールクライアント「ibisMail」(株式会社アイビス)
・シンクライアントソフト「Collaboration Directory」(株式会社PhoneAppli)

石井 一志